隼田院ハザマ日記 31:00~32:00
- seamaaaaan
- 2021年12月5日
- 読了時間: 1分
イバラシティの私は、今田書店という本屋を訪ねた。
手に取ることになった本は、冬の惑星に住む両性具有のひとたちと
そこを訪れたある男の話だった。
その後読み終え、驚いた。
おそらくその本は、両性やれるからという事より
もっと別の視野からのお勧めの本だった。
私は今田というその本屋の店主と少し話して、
『すきなもの』『いきたい場所』ということについて、
もう少し、新しい視野を貰うことになった。
彼は人魚の像を見たいといい、それには『理由はない』のだという。
では、と思って
異能で少し大人の姿になって、夜中まで誰か友人と話してみて、それから帰る時刻の話。
夜、こっそり部屋から抜け出して、深夜まであいている店だけになっている時の話。
それらを口にした。
誰かがいるようで、誰もいない。
その居心地よさを私は思う。

* * *
大魔導士モロバは、私の選択の末にどんな自分を選ぶかを尋ねた。
私はずっと同じ回答しかもたなかった。
どんな自分でもいい。
誰かいるようで、誰もいない。
私は居心地よさを、渡した予定でいた。


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