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隼田院ハザマ日記 14:00~15:00

  • seamaaaaan
  • 2021年9月4日
  • 読了時間: 1分


 アンジニティに放り出される以前、インターネットの中の幾人かの私たちが親しかったあの子たちとは

 親密になるにつれ、互いの生活の話が増えていった。

 今日なにをしていたかなんて切っ掛けから。

 とりとめのない愚痴を切っ掛けに。

 思考の癖や価値観なんて話を切っ掛けに。

 過去の話なんて切っ掛けから。


 私というどれかは、彼らから状況を聞き出した。

 苦しい、変えたいと伝えられればそれに応じたくなったからだ。

 対価がなければ話しにくいならと、私のこれまでも掻い摘んで切り売りすることになった。


 いつしか、彼らはどこかで私に安心してくれていたように思う。

 私にはそれが心地よかった。

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