御曹院ハザマ日記 10:00～11:00

また今回も、隼田院フリージアに異能を使った。

結局こうなるだろうと予想はしていたが。

結局"アイツ"は他人のやることなすことが気に入らないわがままな坊っちゃんで

俺はそれに振り回されて自分の煮えた腸をどうにかするしかできない。

どうにか、っつったて　いつも八つ当たりだ。

今回はもしかしたら、違うかもと思ったが。

まあ自分のケツは自分で拭かなきゃな。

当然の話だ。

だから、期待なんてことはしたくない。

他人に何かを望む資格なんて、そもそも俺たちにあるはずがない。

だって俺たちは、誰かの望み通りにすらなれていないのだ。

なのにそのシオンが、真柄に何を期待してるっていうんだ。

自分じゃ出来ないことを、他人が為すことに期待するなんてのは

自分がやりたくないことを誰かにさせることとさして変わりない。

少なくとも、俺はそう思う。

だから他人の恋愛ごとに浮ついているシオンが俺は気持ち悪いし

結局やりたくないからやらないことを"やりたい"と思っているなんて。

言い訳がましくてみっともねえ。

ああ、本当に腹が立つ。

自分が持ち得ない感情だと高を括るのも

諦めているくせに、持っているふりをするのも

自分が手に入れたものなど、本当はどこにもないと気づかぬふりをするのも

馬鹿馬鹿しい　もう飽きた。

あまりにもみっともない自分に、吐き気がする。